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一般社団法人 佐賀県楠風会  会 長 池 田 英 雄



 第11回定期総会にあたり一言ご挨拶を申し上げます。
今回は公益法人の時から通算しますと51回目の定期総会 となりますが、ここ数年は、コロナ禍にあって役員のみで   の開催となっておりました。本日は、ようやく4年ぶりに 会員の皆様のご参加を仰ぎ、開催できますことを大変うれ しく思っております。

本日は大変お忙しいなか、山口知事様にご出席いただき深く感謝を申し上げます。 また、寺田人事課長様にもご出席をいただきお礼を申し上げます。
本日、最前列にお座りいただいております皆様は、昨年、米寿を迎えられ、会員一同心からお祝いを申し上げますとともに、今後ますますご健勝でご多幸であられますことをお祈り申し上げる次第であります。
また、先ほどは、物故者への黙祷が行われましたが、この1年で53名の方々がご逝去されました。改めてご冥福をお祈り申し上げます。

令和元年12月に発症しました新型コロナも感染症上の分類が2分類から5分類へと見直され、停滞していた社会・経済活動もようやく回復の兆しをみせております。
この間、県ではコロナ対策本部会議を設置して155回もの会議を開催され、全国にも類を見ないような医療提供体制の確保のための「プロジェクトm」を始め、職員一丸となって様々なメリハリのある対策を講じていただきました。私ども高齢者が中心の楠風会としても心からお礼を申し上げる次第であります。

このほか、山口知事におかれましては、これまでも鳥インフルや洪水など危機管理事案が発生したときには、率先して陣頭指揮に当たられるだけでなく、常に現場を重視され県の幹部を現場に派遣して調整に当たらせるなど、まさに危機管理の第一人者としてのご活躍は、面目躍如たるものがございました。
また、「人を大切に、世界に誇れる佐賀づくり」をスローガンに、県民がつい口にしてきた「佐賀には何もなか」と自嘲するようなことを「心の過疎」としてこれを取り除くべく、「さが維新博覧会」や「佐賀伝統芸能祭」の開催など、県民に誇りを取り戻す取り組みにも尽力してこられました。
私も副島副会長も4年間知事の側に仕えましたが、国策がらみの困難な課題にも正面から取り組まれ、決して妥協を許さない姿勢に、県民から県政を負託された知事としての矜持を見た思いがしたものでした。
知事の目玉事業の一つであるSAGAアリーナが、去る5月13日にグランドオープンを迎え、ここを本拠地とする佐賀バルーナーズが、Bリーグ2部で優勝し、1部への昇格が決まりました。幸先の良いスタートでありまして、今後、このアリーナでの様々な催物が経済回復の契機になればと期待しております。
また、県から委託を受けて、楠風会の会員の方々が中心となって執筆された佐賀県政史がこの2月に発刊されました。昭和から平成の時代に、皆様が身魂を傾けてこられた仕事の一つひとつが連なって、見事に県政史を形作っています。
この会場の入口付近に展示販売をされていますので、どうぞお手にとっていただき、あの頃、あの時のことを語り合っていただければと思います。併せて購入もお願いいたします。

私たちにとって「心の拠り所」とも言える一般社団法人佐賀県楠風会でありますが、これまでも総会の折に歴代会長さんが言及されたように、楠風会は依然として厳しい財政運営を続けております。ご承知のとおり、楠風会の主な財源は会費収入でありますが、会員の数は、ピークであった平成13年度末の2,313人から、近年は会員の高齢化に伴って、亡くなられる方や退会される方が増える一方で、新入会員の減少が続いておりまして、今年の3月末では1,137人になりました。ピーク時の半数を割りました。
新入会員の減少については、一つは、職員の交流は、昔は仕事関係が中心であったように思いますが、今は友人さらにはネット社会の進展もあって広範囲の人に広がり多様化していること、二つは、定年後も65歳までは再任用として県で働き続ける人が増えたこと、そして、今後は、10年をかけて段階的に定年が65歳まで伸びることから、退職者が2年に1度しかいないこと、こうしたことから、ますます新入会員の確保が困難になってまいります。 もちろん経費削減等には努力しておりますが、毎年繰越金から3〜4百万円づつ使っており、いよいよ今年度末には繰越残高も1千万円を割り込む状況となりました。正直申しまして、財政的には保って後2〜3年というところまできております。
各支部の総会には、私と副島副会長、中島常務の3人で手分けして出席しておりますが、今の状況からして解散もやむを得ないのではないか、任意団体としてでも存続できないか、同窓会のようなかたちで支部だけでも残れないか、など、いろいろな意見があります。皆様の意見も勘案しながら、理事会で「佐賀県楠風会の今後のあり方」の協議を始めたところでありまして、この半年ほどで一定の方向性を見出したいと考えております。

いよいよ来年には、サンライズパークを中心に「国スポ・全障スポ」が開催されます。 会員の皆様の多くは、昭和51年の「若楠国体」の成功に向けて全力を傾けた若い日々のことを、懐かしく思い出されることと思います。そして再び、来年の大会のときには、ご自身の体力とも相談しながら何らかの形でご協力いただければと思います。
久しぶりの総会でありますし、この後、懇親会もありますので、どうか、昔話や近況の報告などに花を咲かせて、有意義なひとときを過ごしていただきますことを、心から祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。



           

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